2. DB接続情報ファイルの作成 (dbinstance-handson-cli)

作業の目的 [why]

DBインスタンス"dbinstance-handson-cli"への接続情報ファイルを作成します。

完了条件/事前条件 [設計者用情報]

完了条件 [after]

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1
DB接続情報"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"が存在する。

事前条件 [before]

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

事前条件1
設定ファイル用ディレクトリが存在する。
事前条件2
DB接続情報"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"が存在しない。
事前条件3
DBインスタンス"dbinstance-handson-cli"が存在する。

前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。

作業対象 [what]

  • RDSサービス

標準時間

8分

前提条件

作業権限条件 [who]

本作業は、以下の作業権限を有する人が行います。

作業権限条件: RDSへの権限

RDSに対してフル権限があること。

作業環境条件 [where]

本作業は、以下の作業環境で行います。

作業環境条件1: OSとバージョン

Amazon Linuxの以下のバージョンで動作確認済

コマンド:

cat /etc/issue | head -1

結果(例):

Amazon Linux AMI release 2016.09

作業環境条件2: シェルとバージョン

bashの以下のバージョンで動作確認済

コマンド:

bash --version -v | head -1

結果(例):

GNU bash, バージョン 4.2.46(1)-release (x86_64-redhat-linux-gnu)

作業環境条件3: AWS CLIのバージョン

以下のバージョンで動作確認済

  • AWS CLI 1.14.24

コマンド:

aws --version

結果(例):

aws-cli/1.14.28 Python/2.7.12 Linux/4.4.11-23.53.amzn1.x86_64 botocore/1.8.32

バージョンが古い場合は最新版に更新しましょう。

コマンド:

sudo -H pip install -U awscli

開始条件

作業に必要なモノ・情報 [resource]

作業開始には、以下が全て揃っていることが必要です。

リソース1: 設定ファイル用ディレクトリ

  • 今回は"${HOME}/tmp/conf-rds"を設定ファイル用ディレクトリとします。

    ls -d ${HOME}/tmp/conf-rds
    

結果(例:存在する場合):

${HOME}/tmp/conf-rds
  • 存在しない場合は作成します。

    mkdir -p ${HOME}/tmp/conf-rds
    

リソース2: DBインスタンス名

  • 接続するDBインスタンスの名称です。
  • 今回は"dbinstance-handson-cli"とします。

リソース3: DBインスタンスの接続ポート番号

  • 接続するDBインスタンスの接続ポート番号です。
  • 今回は"5432"とします。

リソース4: データベース名

  • 接続するデータベースの名称です。
  • 今回は"handsonCLI"とします。
  • データベース名には、英数字のみが利用できます。

リソース5: マスタユーザ名

  • 接続するデータベースで利用するユーザ名です。
  • 今回は"pgadmin"とします。

リソース6: マスタパスワード

  • 接続するデータベースで利用するユーザのパスワードです。
  • 今回は"#dbPass123"とします。

リソース7: DB接続情報ファイル名

  • 作成するDB接続情報ファイルのファイル名です。
  • 今回は"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"とします。

作業開始 [when]

以下を全て満たしているとき、作業を開始します。

  • 開始の指示があった場合。

タスクの実施

0. パラメータの指定

まず変数の確認をします。

変数の確認:

cat << ETX

  # 0.a. AWS_DEFAULT_PROFILE:"<RDSのフル権限を許可されたプロファイル>"
         AWS_DEFAULT_PROFILE="${AWS_DEFAULT_PROFILE}"
  # 0.b. AWS_DEFAULT_REGION:"ap-northeast-1"
         AWS_DEFAULT_REGION="${AWS_DEFAULT_REGION}"

  # 0.1. DIR_CONF:"${HOME}/tmp/conf-rds"
         DIR_CONF="${DIR_CONF}"
  # 0.2. RDS_INSTANCE_IDENT:"dbinstance-handson-cli"
         RDS_INSTANCE_IDENT="${RDS_INSTANCE_IDENT}"
  # 0.3. VPC_SG_PORT:"5432"
         VPC_SG_PORT="${VPC_SG_PORT}"
  # 0.4. RDS_DB_NAME:"handsonCLI"
         RDS_DB_NAME="${RDS_DB_NAME}"
  # 0.5. RDS_USER_NAME:"pgadmin"
         RDS_USER_NAME="${RDS_USER_NAME}"
  # 0.6. RDS_USER_PASS:"#dbPass123"
         RDS_USER_PASS="${RDS_USER_PASS}"
  # 0.7. FILE_INPUT:"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"
         FILE_INPUT="${FILE_INPUT}"

ETX

下段の変数が入っていない、もしくは上段と同等の値が入っていない場合は、それぞれの手順番号について作業を行います。

0.a. プロファイルの指定

プロファイルの一覧を確認します。

コマンド:

cat ~/.aws/credentials \
 | grep '\[' \
 | sed 's/\[//g' | sed 's/\]//g'

結果(例):

iamFull-prjz-mbpr13
<RDSのフル権限を許可されたプロファイル>

変数の設定:

export AWS_DEFAULT_PROFILE='<RDSのフル権限を許可されたプロファイル>'

0.b. リージョンの指定

変数の設定

export AWS_DEFAULT_REGION='ap-northeast-1'

0.1. 設定ファイルディレクトリの指定

変数の設定:

DIR_CONF="${HOME}/tmp/conf-rds"

0.2. DBインスタンス名の指定

DBインスタンス名を指定します。

変数の設定:

RDS_INSTANCE_IDENT='dbinstance-handson-cli'

0.3. DBインスタンスの接続ポート番号

接続するDBインスタンスの接続ポート番号を指定します。

変数の設定:

VPC_SG_PORT="5432"

0.4. データベース名

接続するデータベース名を指定します。

変数の設定:

RDS_DB_NAME="handsonCLI"

データベース名には、英数字以外の文字は利用できません。

0.5. マスタユーザ名

データベースのマスタユーザ名を指定します。

変数の設定:

RDS_USER_NAME='pgadmin'

0.6. マスタパスワード

データベースのマスタユーザのパスワードを指定します。

変数の設定:

RDS_USER_PASS='#dbPass123'

0.7. DB接続情報ファイル名

DB接続情報ファイルのファイル名を指定します。

変数の設定:

FILE_INPUT="${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"

再確認

設定されている変数の内容を再確認します。

変数の確認:

cat << ETX

  # 0.a. AWS_DEFAULT_PROFILE:"<RDSのフル権限を許可されたプロファイル>"
         AWS_DEFAULT_PROFILE="${AWS_DEFAULT_PROFILE}"
  # 0.b. AWS_DEFAULT_REGION:"ap-northeast-1"
         AWS_DEFAULT_REGION="${AWS_DEFAULT_REGION}"

  # 0.1. DIR_CONF:"${HOME}/tmp/conf-rds"
         DIR_CONF="${DIR_CONF}"
  # 0.2. RDS_INSTANCE_IDENT:"dbinstance-handson-cli"
         RDS_INSTANCE_IDENT="${RDS_INSTANCE_IDENT}"
  # 0.3. VPC_SG_PORT:"5432"
         VPC_SG_PORT="${VPC_SG_PORT}"
  # 0.4. RDS_DB_NAME:"handsonCLI"
         RDS_DB_NAME="${RDS_DB_NAME}"
  # 0.5. RDS_USER_NAME:"pgadmin"
         RDS_USER_NAME="${RDS_USER_NAME}"
  # 0.6. RDS_USER_PASS:"#dbPass123"
         RDS_USER_PASS="${RDS_USER_PASS}"
  # 0.7. FILE_INPUT:"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"
         FILE_INPUT="${FILE_INPUT}"

ETX

1. 前処理

1.1. 処理対象の状態確認

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。

事前条件1: 設定ファイル用ディレクトリが存在する。

「設定ファイル用ディレクトリが存在する。」ことを確認します。

コマンド:

ls -d ${DIR_CONF}

結果(例):

${HOME}/tmp/conf-rds

事前条件2: DB接続情報"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"が存在しない。

「DB接続情報"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"が存在しない。」ことを確認します。

コマンド:

ls ${FILE_INPUT}

結果(例):

ls: ${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass No such file or directory

事前条件3: DBインスタンス"dbinstance-handson-cli"が存在する。

「DBインスタンス"dbinstance-handson-cli"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

aws rds describe-db-instances \
  --query "DBInstances[?DBInstanceIdentifier == \`${RDS_INSTANCE_IDENT}\`].DBInstanceIdentifier"

結果(例):

[
  "dbinstance-handson-cli"
]

1.2. 主処理に必要な情報の取得

エンドポイントの確認

コマンド:

RDS_INSTANCE_ENDPOINT=$( \
  aws rds describe-db-instances \
    --db-instance-identifier ${RDS_INSTANCE_IDENT} \
    --query 'DBInstances[].Endpoint.Address' \
    --output text \
) \
  && echo ${RDS_INSTANCE_ENDPOINT}

結果(例):

dbinstance-handson-cli-ap-northeast-1.xxxxxxxxxxxx.ap-northeast-1rds.amazonaws.com

2. 主処理

DB接続情報ファイルの作成

変数の確認:

cat << ETX

  # RDS_INSTANCE_ENDPOINT:"dbinstance-handson-cli.xxxxxxxxxxxx.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com"
    RDS_INSTANCE_ENDPOINT="${RDS_INSTANCE_ENDPOINT}"
  # VPC_SG_PORT:"5432"
    VPC_SG_PORT="${VPC_SG_PORT}"
  # RDS_DB_NAME:"handsonCLI"
    RDS_DB_NAME="${RDS_DB_NAME}"
  # RDS_USER_NAME:"pgadmin"
    RDS_USER_NAME="${RDS_USER_NAME}"
  # RDS_USER_PASS:"#dbPass123"
    RDS_USER_PASS="${RDS_USER_PASS}"

ETX

コマンド:

echo "${RDS_INSTANCE_ENDPOINT}:${VPC_SG_PORT}:${RDS_DB_NAME}:${RDS_USER_NAME}:${RDS_USER_PASS}" > ${FILE_INPUT} \
  && chmod 600 ${FILE_INPUT} \
  && cat ${FILE_INPUT}

結果(例):

dbinstance-handson-cli-ap-northeast-1.xxxxxxxxxxxx.ap-northeast-1rds.amazonaws.com:5432:handsonCLI:pgadmin:#dbPass123

3. 後処理

完了条件の確認

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1: DB接続情報"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"が存在する。

「DB接続情報"${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

ls ${FILE_INPUT}

結果(例):

${HOME}/tmp/conf-rds/.pgpass

完了